旅行社員の顔 2

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■ 旅行会社に入社したら、あちこち旅行にいっぱい行けて楽しそう〜、、って、思いませんか?

え?思わない?
世の中そんなに甘くないって?
・・・。あなたは偉いです。正解です。


■ 私は、世間知らずだったので、仕事を選ぶ時、
1 「仕事に面白みはないが、残業なし」
2 「仕事は面白そうだが、下手すると体を壊すほど働かされる」
という選択で、 2 を選んでしまったんです。
(昔から自ら苦労を好む体質だったみたい)

忘れられません。
新入社員で入った、ひと月目から残業時間がXXX時間だったのですから。

同時進行で5つくらいの仕事を進めていたので、目の前の机の上はファイルや資料やなんやかんやで、常に山ができていました。

どんなに遅くなってもタクシー代は出ませんので、終電のぎりぎりまで仕事をし、机の上は片付けずに帰宅。
だって、片付けたって、翌日もそのファイルやらなんやらを広げなければならないんだもの。

翌朝のセンディング(お客さんの見送り)のお当番に当たっていたら、朝のラッシュ時間前に出勤。
何のために家に帰ってるんだ?って感じでした。
毎晩、家に帰ると、家族は寝静まっていて、飼い猫だけが「おかえりにゃ〜」と迎えてくれる日々でした^^

その頃は、大変な中でも、先輩や後輩にも恵まれて楽しかったな。
でも、仕事はやればやるほど、責任が増えるので、やりがいを求めていなかった私は程ほどの所でセーブしてました^^;


■ しかし。
セーブできる条件にある人ばかりではありません。

身近なある人は。

休みらしい休みは数ヶ月前から、取ってません。
疲労も重なり、風邪を引いたまま、某国へ添乗。
行きの飛行機中で、既に高熱が出始め、その国では死にそうになりながら(本人談)、お客さんを連れて夜もお付き合い。
ホテルに帰って、半分意識を無くしながら朝を迎える日々。
そしてやっと帰国し、出社。

社内でゲホゲホこじれた咳をしていると、
「こっち寄るな!!」「咳するなら、外でしろ!!」
「おまえ、夜、遊びすぎ!」
などと罵られ、誰からも優しい言葉のひとつもかけてもらえない。


■ 旅行業界で仕事をする人は、土曜、休日も、お盆も、お正月も関係ない、って人が多いです。
なので、お友達や異性と出会うチャンスは減り、彼氏・彼女が出来ても、なかなかデートも出来なくて、早々に破局がやって来る。
結婚しても、旅行会社にお勤めの旦那さんは、家にいないことが多い。
それが理解できない奥さんだとどっちも辛い。

。。。はぁ。
書いてて段々辛くなってきました。

先に出てきた、ゲホゲホ咳をする人曰く、

「でも、自分、旅行の仕事って、向いてると思うんだよね。
食べ物で好き嫌いないし、どこでも寝れるし」

こういう人、多いです。この世界。はい。

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