こんなホテルに泊まりたい 2 |
■ 独身時代の事なので、そうとう古い話でゴメンなさい。 当時、お気に入りのホテルがありました。 著名人が利用しているのを時々見かけましたし、信頼のあるホテルです。 今も、口コミ情報を見ると、かなり良い評価を受けています。 そこは、私が単にショートカットするだけのつもりで通り抜ける為にこのホテルに入っただけなのに、素敵な女性従業員の方が、さっと扉を開けて入りやすくして下さったり、 大きな荷物を持っていると、 「タクシーを呼びますか?」 と声を掛けてくるなど さりげないサービスを必ず見せてくれていたので、私の中では本物の一流高級ホテルに格付されていました。 ここのホテルメイドのパンは美味しくて、よく買い求め、人との待ち合わせも頻繁に使わせて頂いていました。 ■ なかなかステイする機会がなかったのですが、とうとう、その日がやってきました。 ■ 仲の良い女友達と一緒で、外で遊びまわってから夜遅くホテルに戻ってきました。 すると、部屋のドアの下の隙間に何か小さな紙がはさんでありました。 はじめ、何かよくわからなかったのですが、それは成人男性宿泊客向けのものでした。 「女性のお世話をしますので、お電話ください」という広告だったのです。 これはもちろん、ホテルが置いた物ではなく、外部のどこかの業者が適当な部屋のドアに差し入れた物でしょう。 この時点で、私のこのホテルへの信頼感はガタガタと音をたてて崩れていきました。 もしかしたら、これは偶然、この日だけの出来事だったのかもしれません。 ホテル側は関係者以外の人間が簡単に入れないように、それなりにチェックをしているはずです。 (もし定員(予約人数)以上の人間がこっそり部屋に入っても、ホテル側は知っていると聞いたことがあります) このホテルがこのような外部の侵入者を防げなかったのは、やはり、利用客の信頼を裏切ったことになります。 あるいは、「このホテルはそのような業者が入る事を黙認していたのでは?」という、疑問まで拭えなくなってきます。 ドアを開けてくださった、笑顔の素敵な女性の行為は? 「タクシーを呼びますか?」と、声を掛けてくださったベルさんの心遣いは・・・? この方たちの、サービスは本物だと、今でも信じてます。 ■ これ以降も、相変わらず、私はこのホテルを人と待ち合わせ場所に利用し、時々お茶もしましたが、宿泊については、自分も使いませんでしたし、人に薦められなくなりました。 こんなホテルに泊まりたい、というタイトルと全く逆のエピソードなのですが、 泊まりたいのは 「信頼を裏切らないホテル」です。 ■ チョッピリ悲しい思い出なのですが、万が一、どこかのホテル関係者の方がこのページを見てくださっていたら、 「こんな事があったんだよー」、でも、 「私はこのホテルが大好きだったんだよー」 (今だって好きだよー) と傷ついた乙女心を察していただきたいと思います。 だまされても、まだ好き。って女心?わかってもらえるかな〜? ・・お土産・・ <お客さんは> ”いつも必ず そこにある” 優しさ が忘れられない |
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