危ない保護者にならないで


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最近は、ホテルでもスキー場でも、託児所などの設備やサービスが整った施設も増えてきましたので、小さな子どもを連れての旅行も大変しやすく、気軽に行けるようになってきました。

けれども、それだけでは、充分でないことも多々あります。

中には、「え?それでいいの??」と、思わず、問い返しそうになったお客さんもたまにあります。


ある時、
夜行バスで行くスキーツアーの申し込みを受けました。

「この子も連れて行きます。この子のバス代は無料ですよね?」と、若いお母さん。

”この子”とは、まだほんの生まれて数ヶ月の赤ちゃんでした。

スキーツアーの夜行バスの参加者は、運行時間中はできるだけ睡眠を取って、現地についたら思いっきり滑りたい、と考えています。

なので、もし、深夜にこの赤ちゃんが泣くと、他の乗客の迷惑になることが目に見えています。

そして、このお母さんは赤ちゃんを連れて大人1人だけの参加。

言葉を選んで、遠慮してもらえないかと促すと、

「でも、うちの子はあんまり泣かないし、それにバスに乗る前には睡眠薬を飲ませるから大丈夫」

と、言い切られてしまいました。

赤ちゃんに睡眠薬を飲ませるなんて、、、。
それが本心かどうか、わかりませんが、もう一度、お願いをしてみると、
「じゃあ、やめときます」と、素直に申し込みを取り消してくれました。

結婚しても、子どもが出来ても、旅行にどんどん行くのは私も大賛成!!
冬になると雪山が私を呼んでる!って、気分になるのもわかります!!

でも。
今回は、他の乗客が大勢いるツアーなので無理でしょう。
夜行のスキーバスではなく、他の手段で、是非、白銀の世界を満喫してください。


もう一つの例。
店頭でパンフレットの整理をしていると、一人のおばあさんから声をかけられました。
「今週の週末に海に行きたいんだけど。前日にキャンセルしたら、キャンセル料かかる?」

「そうですね、ほとんどのパックは3日前からですね」

「今ね、3歳の孫が熱出してるの。でも、今度の土曜まで、まだ数日あるし、熱が下がったら、どこか泳ぎに行きたいのよ」

ひえ〜〜?熱が下がってすぐに海ですか?炎天下ですよ、おばあちゃん〜!

微妙にくらくらしながら、キャンセル料のことを理由に日にちを延ばした方がいいですよー、と案内をして、数部のパンフレットをお渡しして帰っていただきました。

うーん。
色んな保護者がいらっしゃいます。

たまに、飛行機内用に子どもの睡眠薬を病院で処方される方もいると聞きますが、そこまではいいとして、子どもの体調を無視、というのは、どうでしょう??

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